2021_07/05
寄り添う
ある日の朝礼で、『考えてみる』の「寄り添う」という詩を読みました。 この詩を読んだ私はとある学生を思い出していました。 今年の2dayに参加してくれた学生の一人で、1日目の夜に「辞退したい」と泣いていました。 彼女自身は自分の力が発揮できず、それで周りに迷惑をかけているのではないかと。 私はとっさに引きとめてしまいました。 心のどこかで「辞退者を出すのはまずい」と思ったんでしょう(笑) それは辞退する学生が出てしまう事への恐怖心、 自分の心に傷がついてしまう不安。 失敗したくないという私のわがまま。 どれも自分のことばかりでした。 傷ついているのは、不安に思っているのは私よりも彼女だったのに。 彼女の事が何も見えていなかった私は ひたすら声をかけるということしかできずに1日目が終わりました。 2日目の朝、彼女の顔は一向に晴れませんでした。 「あぁ…、どうしたらいいんだろう」と頭を抱えていたところ、 私の尊敬する上司が彼女に言っている言葉にとてもハッとさせられました。 『どんな道を選んだとしても、明るい未来が待ってるよ。 選考を辞退しても、残る道を選んだとしても、絶対明るい未来が待ってる』 必死に引きとめる事ばかり考えていた私は、 なんて彼女のためにならないことをしていたんだろうなって思いました。 アドバイスなんていらないし、彼女を無理に引きとめようなんて。 「彼女がどの道を選んだとしても、私たちはあなたを応援してるよ、見守ってるよ」という 姿勢を見せるだけで、きっとよかったんだと。 寄り添うのは難しい。 進んでいないように思えるから、解決しないように思えるから。 でも響いている。 側にいてくれる人の温かさや優しさが、必ず響いている。 私はとても学びました。 学びをくれた彼女にとても感謝しています。どこかで笑顔で過ごしているといいなぁ。