2022_03/09
あの世には何も持っていけないからこそ。
よく私の上司が 「あの世には何も持っていけないんだ」という話をしてくれます。 たしかに、死にゆくとき 私たちは何も持っていくことができない。 お金も地位も土地も家族や仲間も。 何も持っていけないまま、私たちは静かに死んでいく。 あの世へ何も持っていけないとするならば 私たちが働き、生きている理由はなんでしょうか。 私は 何かを得るためではなく、 何かを残すために今を生きているのではないかと。
得ても仕方ないということではなく、 今を豊かに生きるためには、得ることも必要だと思う。 ただ「得る」というのも、得るものによっては 私たちに満足しかもたらさない。 一時の幸福感はもたらすかもしれませんが、幸福はもたらさない。 その満足・不満に踊らされる人生よりも 幸福という目に見えないものを誰かと分かち合う人生がいいなぁ。 結果として「得る」人生ぐらいがちょうどいいのかもしれません。 今の私は誰かと幸福を分かち合えているのかな。 誰かに目に見えない幸せを届けられているのかな。