ムラタが目指している将来像
ムラタが目指している将来像は、もしかすると華やかなものではないかもしれません。
企業が存続する為には成長し続ける事が至上命題であり、現状維持を考えた時点で企業寿命が落ち込み始めると言われている事から、多くの企業では上場等の華やかな目標を掲げ、必死になって売上や利益を追求しています。もちろんムラタも企業である以上は成長し続けなければなりませんが、本当に大切にしていきたいのは数字では判断が出来ない部分です。ムラタの社員全員が「ムラタに入って良かった」と公言できる会社でなければならないと考えています。
技術が売りのムラタという組織は、得てして職人集団になりがちな特性を持っています。職人は腕さえ良ければ、態度が横柄で挨拶が出来なくても、弟子に対して何も教えられなくても許されてきた時代が長く続いて来ました。数人で出来る仕事であればそれでも良いかもしれませんが、組織として考えた場合にはあまりにも弊害が多過ぎます。
ムラタでは職人集団として技術の追求はもちろんの事ですが、それと同時に社員の人間的魅力を高める事にも重点を置く様にしています。
職人としての技術の追求、魅力のある人間・組織風土作りと、数字には表れない部分ですが、社員満足度の高い組織から作られるモノは、それが製品でもサービスでも必ず高品質のモノとなってきます。魅力のある集団が高品質のモノを作り続ければ、売上や収益も自然と上がってくる事はムラタの実績で証明されています。
現在、日本のスポーツ選手が海外でも活躍し始め、ニューヨークに日本人が行くと「松井を知っているか?」と声を掛けられる様な経験をされた方もいらっしゃると思います。
村田ボーリング技研という組織が目指してる将来像はその状態に集約されてます。大企業ではなく、小さくても世界に通用する、光るものを持った企業でありたい・・・、そして願わくば日本人が海外に行った際に「ニッポンのムラタボーリングギケンって知っているか?」と問い掛けられる様な組織になれればと考えています。